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簡単時短フライパン炊飯!吸水5分!吹きこぼれなし!メスティン不要でキャンプが楽に

こんにちは、なんちゃって米炊き仙人です。いきなりですが質問です。

  1. 停電になった時に米を炊くにはどうしますか?
  2. キャンプの時に飯盒やメスティンなしで米を炊くにはどうしますか?
  3. 車の中で米を炊きたくなったらどうしますか?

炊飯器がなくとも、飯盒やメスティンがなくとも、車の中でだってお米は簡単に炊けるのです。しかも吹きこぼれもなし!今日は「時短!簡単!フライパン炊飯術」の極意について伝授いたしましょう。

用意するもの

必要なもの

  • コンロ(または固形燃料)
  • フライパン(20cm)
  • フライパンのふた(またはアルミホイル)

あると良いもの

  • 新聞紙やタオル
  • 風除板
  • 小さな鍋
  • BBQ網(アルミをふたにする場合)

 

コンロで炊飯

1合炊き

今回用意したお米は山形県産「雪若丸」の無洗米、屋外炊飯の場合は洗う必要のないほうが便利ですからね。雪若丸は硬めでしっかりとした粒感が特徴のお米です。

 

1. フライパンに1合の米を入れる

米1合は180ml(150g)です。カップで計量するのが手間な場合は、事前に測って小さなジップロックなどに小分けにしておくと楽です。1.5合までなら20cmのフライパンがベストサイズでしょう。

 

2. 水を適量入れる

一般的に水の量は精白米なら200ml、無洗米なら230mlが1合の目安です。しかしこの炊き方の場合は逃げる水蒸気が多くなるため新米でもやや固めに炊きあがります。なので精白米で220ml、無洗米で250mlで炊くのが良いかも。そこはお好みに合わせて水量を微調整してください。

 

吸水時短【仙人ポイント】

通常であればここで最低でも30分~1時間くらい放置して吸水させる。そうしないと米に芯が残るというのが一般的ですが、1時間も待っていられないことも多々!

 

そんな時は時間を短縮しても芯が残らないように炊く方法を実践します。この段階での浸け置きはせずにそのまま次の3に進んでください

 

3. 浸け置きをせずに強火で1分

水を入れてかき混ぜたらそのまま強火で1分~1分半ほど加熱。水の温度が50℃前後になったら火を消します。指を入れてお風呂より熱いくらいの感覚でOKです。

 

屋外で行う場合は風が邪魔となりますので風よけ(風除板)があると何かと便利。写真奥に見える折りたたみ板がAmazonで1000円前後で購入できます。自分は4本ペグタイプのハードケース付きを使用。

 

4. かき混ぜて5分間吸水させる

全体をかき混ぜて温度ムラがないようにし、ここで吸水させるために5分放置。加熱した理由は温水のほうが吸水が早いからです。

 

5分後、水が減りました。米がしっかり吸ってくれた証拠です。念の為、さっと全体をかき混ぜて次へ。

 

5. 蓋をしてとろ火で20分加熱

そこまで神経質に火加減を気にしなくてもおよそのとろ火であれば大丈夫。蓋がなければアルミホイルで代用してもOKです。

 

屋外でアルミホイル蓋を使用する場合は風で飛ばされないように注意!網などを重しにしたり、割り箸をおいてその上に小石とかでもいけます。

 

吹きこぼれなし【仙人ポイント】

一般的な釜炊きは「強火→沸騰したら弱火」ですが、ずっととろ火でOKです。これにより吹きこぼれることがなく、火加減の調整不要となるので安心して他の料理に取り組むこともできます。

 

6. 蒸らしを15分間

蒸らすことによって芯まで熱を通します。その際は保温も兼ねて新聞紙やタオルなどで包むと良しです。新聞を使う場合は両側を折り、間を開いてフライパンをつっこむ!

 

こんな感じでやれば簡単に包み込むことができますよ。

 

蒸らし&保温【仙人ポイント】

新聞紙などで包んでおいても15分経てばご飯は少しぬるくなってしまいます。もっと熱々を維持する良い方法はないかなー・・・ありました!

 

鍋でお湯を沸かしてその上にフライパンを置く!下から蒸気で保温作戦です。気温が低い場合はこのままコンロに乗せて途中でお湯を再沸騰させるとより保温性アップ!

 

これを実践してみたところ、保温はもちろん成功!さらに蒸らしも促進されてより良い感じのふっくらなお米に。まさに一挙両得でした。この方法で蒸らした後に余ったお湯で味噌汁を作るなりもできるし効率的~!

 

7. 炊きあがり

それでは「強火1分~浸け置き5分~とろ火20分~蒸らし15分」の結果をご覧ください。

 

ツヤッツヤ~

 

しっかり粒が立っている~

 

とろ火で炊いているのでおこげはできません。おこげを作りたい場合は20分のとろ火の後に2~3分ほど強火で加熱すると良さそうです。

 

しかし1合でのおこげ作りはあまりおすすめしません。フライパン炊きだと加熱部の表面積が広くておこげの分量が多くなり、ふっくらご飯の部分がかなり少なくなってしまいます。この点は1合フライパン炊飯の弱点です。

 

洗うのが楽【仙人ポイント】

フライパンはコーティングされているために米がこびりつきません。飯盒やメスティンだと焦げついたり、こびりついて洗うのが面倒ですが、フライパンならば後片付けも楽々!そして炊飯以外にも使える汎用性の高さもフライパンの利点です。

 

 

2合炊き

2合の場合は少し時間配分に変更点があります。

  • 強火2分→吸水5分→とろ火24分→蒸らし15分

青字部分が1合との違い、水分量が増えたので火にかける時間も微増させます。

 

20cmフライパンではギリギリ

20センチのフライパンで2合を炊くと炊きあがりがギリギリになってしまいます。

 

スペースに余裕がなかったせいか、1合の時と比べて食感がやや劣る感じに。吹きこぼれもほんの少しですがありました。20cmフライパンで炊くなら1.5合まで、2合炊く場合は20cmよりも大きい物を使ったほうが良いですね。

 

 

固形燃料で炊飯

キャンプでカセットコンロは荷物になるという場合は固形燃料でも炊くことができます。

 

固形燃料は100円ショップで売っているものでも大丈夫。ただし燃焼時間は20~25分程度あるものを選んでください。これをAmazonでも売っているポケットストーブという携帯コンロの上にのせて着火。

 

ポケットストーブはコンパクトになる折りたたみ式でちょっとお湯を沸かしたい時などに便利。現在ではDAISOでも販売するようになりました。

 

その上にフライパンを置いて、炊き方は前述の通りです。固形燃料の上にアルミホイルを被せれば火は消えますので、吸水させる時は火を一旦消してください。しかし固形燃料の火を途中で消すのは手間なので事前に吸水させておいたほうが良いでしょう。

 

このやり方の場合は火が近くて強いので少し焦げができる炊きあがりになります。それを回避したい場合は工夫して火とフライパンの間を離してください。

 

 

炊飯動画

実際の炊飯を動画にしました。車内でも炊けるのです!

 

 

まとめと注意点

1合と炊きの時間配分まとめ

【水に浸ける前の米の場合】

強火1分~浸け置き5分~とろ火20分~蒸らし15分 

【吸水済みの米の場合】

強火で3分(沸騰まで)~とろ火15分~蒸らし15分

注意点

米の品種・気温・水温などによって炊け具合も変わるので、状況に応じて時間配分などをアレンジしてください。

  • 水が冷たい → 吸水前の加熱時間を長めに
  • 気温が低い → 火を少しだけ強くする
  • 芯が残っている → 吸水させる時の水の温度をもう少し高く

 

細かいことはともかく、フライパンで簡単に炊飯できるのじゃ!ということを仙人の技を混じえてお伝えしました。現場からは以上です。 

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