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LenovoアクシデントダメージプロテクションでPCが買取返金になった(怒涙)

今回は旅行の話ではなく、旅行仲間のお話です。タイトルの通り…お別れすることとなりましたので、そこに至るまでの事の顛末をお話します。

 

ハンカチの準備はよろしいですか?

 

これが2018年3月から僕の愛機となったパソコン「lenovo 720S」。13.3インチ液晶で重さ約1.14kgと軽量、バッテリーも公称12時間。しかもUSB Type-Cで本体充電ができるという便利なフレンドでした。

 

苦しい時も悲しい時も…病める時も独身の時も…、スターバックスで「ホイップ増しで」と注文したら「ホイップ増量ですね」と言い直された時も…、そばにいてくれた720S。

 

そんなフレンドを車の助手席から地面に落としてしまったのは11月13日のこと。旅の終わりのレンタカー返却のために車内を清掃して助手席のドアを開けると!?

 

スーーーーッ、ガシャッ!!

 

目の前を走馬灯のように滑り落ちる720S。彼は側頭部を強く打ち、傷を負ってしまいました。

 

あー傷と凹みがついちゃったかー。まぁこれくらいなら修理に出さなくてもいいかな。

 

と思っていたけれどあることに気づく。

 

歪んでるぅ~~!

 

天板を見直してみると天板が歪んでる。その影響でベゼル部分も歪んでしまっている。まぁまだこのくらいなら・・・って思いますよね?

 

ベロン

 

歪んでしまったせいでベゼルが収まりきらずにはずれてるぅ~!このまま使い続けるとゴミやホコリで故障するかもしれない。

 

完全に壊れる前に修理だ!

 

こんなこともあろうと3年間のアクシデント・ダメージ・プロテクションという特別保証に加入しておいたのです!通常の故障以外にも落下・水没などの事故にも無料引き取り修理対応してくれるというこの保証。購入時に有料オプションでつけておいてよかったーーー!

 

蘇る2018年2月の記憶・・・購入して1年も経っていないのに豊橋鬼祭でタブレットPCを落として液晶バリン!

 

その時の経験が活きた!

特別保証はファインプレーだった!!

 

行動は早めに、720S落下後30分としないうちにLenovoに電話です。ちなみにレノボのサポートに関して修理も早めだし、いい印象を持っていました。

 

ここからは文字が入り乱れますので心してお読み下さい。


 

11/13 サポートセンターに修理依頼

  

 

11/20 配送業者がPCを引き取りに

  ↓

 

11/24 サポートセンターから電話

レ「修理のチェックをした結果、天板の交換となりますが現在部品が入荷待ちでして少々お待ち頂きたいのですが?」

僕「わかりました、部品はいつ入荷しますか?」

「入荷日も未定でして、1週間後に再度ご連絡させて頂くということでお願いできますでしょうか?」

「わかりました」

そんなに急ぐわけでもなかったので待ってみることにします。

 

 

12/1 再びサポートセンターから電話

「未だ部品入荷が確定していない状況でして、もう少々お待ちいただけますでしょうか?」

「もう少々というのはいつまでですか?」

「入荷日が未定となっていましてお答え致しかねます」

「待つのがもう少々ならいいのですが、今後もずっとPCが使えないのは困るのですけど…」

「しかし入荷が未定となっておりまして…」

「では極端な話、1年待ったけど部品入荷がなくて直せないってこともあり得るわけですよね?それで待ちますとは言えませんよ」

「はい・・・」

「直せないなら直せないでどこかで区切りとなる期限を設けてください」

「では最初にご依頼頂いた日から1ヶ月後の12月13日までに部品入荷が確定しなければ、代替案を提示させて頂きます」

「わかりました、では13日まで待ちます」

 

 

12/11昼 3回目の電話

 「お待ち頂いている修理ですが、部品入荷が未定となっておりましてもう少々お待ち下さい」

はぁ!?(心の声)

「前回の電話で、今回までに修理の予定が立たなければ代替案の提示をしていただけるという約束だったはずですが?」

「・・・確認して再度お電話させて頂きます」

 

 

12/11夕方 4回目の電話(別の担当者)

「部品入荷が未定となっておりまして、もう少々お待ち頂けますでしょうか?」

さすがにここで僕もムッとします。

「お昼の電話でも同じ話でしたが、代替案をご提示頂けるという話はどうなったのでしょうか?」

「代替案の提示といった記録はございませんので部品入荷をお待ち頂きたいのですが?」

「この通話って録音されてますよね?では12/1の通話を確認して頂けますか?」

「そういった記録はございません」

「それは通話の録音が残っていないということですか?データ入力上の記録がないってことですか?通話内容は確認したのですか?」

「通話内容は・・・。再度確認してお電話させて頂いてもよろしいでしょうか?」

「いつまでにお電話頂けますか?」

「それは確認してみてからですのでお答え致しかねます」

 

もうここで僕の語気が強まります。

「レノボでは期限を決めるということができないのですか!?」

「部品の入荷もわからない。少々お待ちをといつまで繰り返されるのかもわからない。さらに電話の期限もわからない。」

「それでは1週間以内にお電話を・・・」

「待てません!明日までに下さい!」

「お待ち下さいっ!」

「なぜあなたが怒るのですか?何度も待たされ、同じようなやり取りをさせられ、本来であれば今日頂けるはずの回答が頂けていない、怒りたいのはこちらですよね?」

「・・・・。恐縮でございます、それでは明日またご連絡差し上げます」

「ではその際に、いつまでに修理の目処が立たなければ代替案の提示をするという期限をもってきて下さい」

「かしこまりました」

 

 

翌12/12 5度目の電話

「お待ち頂いている修理の件ですが、部品の入荷目処が立たないということで別対応をさせて頂きます」

驚くほどあっさり、おそらく通話の録音を聞いたのでしょうね。

 「つきましては一度PCをお返し致しまして、PC到着後に別部署からお電話させて頂きますので3日ほどお待ち下さい」

「別対応とはどういった形になるのでしょうか?」

「はっきりとしたことは別担当からになりますが、おそらく代替品への交換、もしくは返金などになるかと思われます」

「わかりました、では数日後のお電話を待ちます」

 

 

12/12 2時間後にLenovo本社から電話

数日後とはなんだったのか?ひどい連携っぷりですが話を聞きます。

「別対応と致しまして、代替品への交換、もしくは買取というご提案をさせて頂きます」

「代替品だと何になるのですか?」

「えーーお客様のPCをもとに同スペックのものをすでにこちらで選定済みでして~、Think Book 13Sになります」

「こちら販売価格が~~~で~~~(長い)となっておりますがいかがでしょうか?」

「買取の場合の金額を教えて下さい」

「えーーお客様のPCの購入金額がおよそ105000円、まぁ11万といたしましょう。」

「ここにお客様が使用した期間が20ヶ月、お客様は3年保証をつけていらっしゃるので36ヶ月のうち20ヶ月使用されたので残りは16/36となりますのでこれを11万円にかけまして、PCの残存価値は37000円ほどになります」

(この時点で計算額が間違いですが手元に電卓がなかったのでそのまま話を聞く)

「さらに私共の都合で部品を準備できなかったという点を考慮しまして6万円程度をお支払いする準備がございます」

残存価値4万前後とは安い・・・安すぎる。
似たような処理性能のPCを買い直すにも最低7~8万円はかかる。
軽さも考慮するとさらに・・・

「残存価値が低すぎると思うのですが、なぜ保証期間の3年を基準にされたのでしょうか?」

「これはですね、減価償却という考え方がございまして~~~~~~~(長い)、で残りが16/36ヶ月で~」

「減価償却で言うならPCは4年なのに3年で計算されていますよね?」

「減価償却は例えでして~、当社の考えとしては3年が~~」

「ですからその3年という設定が短いがあまり、残存価値が低く見積もられていると私は申し上げているのです」

「残存価値というのは金額決定の上であまり意味がないものでして~」

 完全に意味不明です、残存価値の話を長々としてきたのはなんだったのだ。

「買取額を決定する上で残存価値を計算式に組み込むのは当然ではないのですか?」

「その通りではあるのですが、結局のところ買取額はお客様との協議の上で決定するというものでございますので~」

「だから今、残存価値について協議をしようとしているじゃありませんか」

「しかしそれは当社の規定による算出がありまして~」

「では協議とはなんだったのですか?」

「協議は残存価値に上乗せしてお支払いする部分についてでございます」

とにかく余計な話が多すぎて回り道がすごい。

「では、上乗せ含めて6万円では快く承諾できません」

「と申されましてもこれは値引き合戦のようなものではありませんし」

「じゃあなんで協議とおっしゃったのですか!?協議にならないじゃないですか!」

「協議を行ったとしての最大限が6万円少々ということで先にご提案させて頂きました」

 

もうね、さすがに笑っちゃいましたよ。この時点で50分以上経過、疲れる。

イエスかノーかの質問にも長々と無駄な説明をされた挙げ句、はっきりとした答えを言わない。

そのくせこの電話長いなーみたな空気を出し始めるレノボ本社・・・さすがに言ってやりましたよ。

「イエスかノーかで端的にお答え頂ければもっとコンパクトな会話になると思うんですよ!」

 

納得はしきれないけど時間の無駄が多すぎる…、価格交渉は諦めようか…

すると思わぬ買取条件が提示される。

「お客様がこのPCのために購入した周辺機器もセットで買い取らせて頂き、購入金額の全額お支払い致します」

モバイルバッテリーやケーブルやマウスを買い取ってもらえば1万円ほどの上乗せになる。

もうこれで諦めるか・・・けれど一応代替品や次期購入のPCについて調べたいので回答は週明けに。

激闘は75分間で一旦幕が下りる。

 

 

代替品の13Sについて調べたが、僕の求める機能がない。

Type-C充電ができないし、重量も重たい、CPUのスペックもあがっておらず720Sより良い点がない。

唯一の利点とすれば新品だということくらいで、代替品交換という選択肢はほぼないな…。

仕方ない、買取はもうほぼLenovoが次回提示した額でいいやと諦める。

6万円なら次のPCは自腹上乗せが結構必要かな。

 

 

12/16 再び本社から電話

「先日ご提案させて頂いた代替案、いかがお考えでしょうか?」

「買取の具体的な金額をお聞かせ下さい」

結局PCの買取金額はいくらを提示されたでしょうか?

それでは、キャッシュオーンプライス!

 

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どういうことなの?って思いました?僕も思いましたよ。

では続きのやり取りをご覧ください。

 

「お客様のPCの残存価値が~~~(前回と同じ話)~~~で約47000円となります」

今回は正しい計算に訂正されている。

「そこにこちらの都合ということを加味しまして75%をお支払いしようかと考えおります」

ん?75%?何の??突如出現した単語75%

「そうしますと105000円の75%なので~~」

そこに75%かけるの!?残存価値を算出した意味はどこへ!?

「78750円ですので端数は切り上げまして8万円とさせて頂きますがいかがでしょうか?」

前回の提示額6万円とはいったい???

残存価値が47000円に訂正された差額を加味しても7万円なのに…

レノボの計算は結構ガバガバ疑惑発生です。

「8万円に周辺機器の全額買取分が上乗せされるということですよね?」

「その通りでございます」

「では買取でお願いします」

 

交渉終了!

 

いやー長かった。とにかく電話が長かった!だいぶ端折ったので実際にはもっとずっと長かったのですよ。

 

サポートセンター・本社の両担当者にすっかり体力を浪費しました。日本人同士の会話がこんなにもスムーズにいかないのかと思うくらいです。まぁ向こうも疲れたとは思いますが、それで給料が発生しているのだからまだいいですよ。僕なんてただの時間の浪費ですからね。

 

レノボのサポートは悪くはないのですが今回の件で注意は必要だなと勉強になりました。相手の言われるがままに従ってたらどうなっていたことやら。みなさんもご注意下さい。

 

 

買取8万円とは言え修理可能ならば720Sを使いたかったです。最新PCを色々調べ、720Sは価格・性能・機能的に名機だった!と再認識。でも君が残してくれた8万円で新しい相棒を探すよ!(涙)




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コメント: 7
  • #1

    庶務課長 (金曜日, 20 12月 2019 06:18)

    もずくたん、大変だったのね;;

    USB-Cで充電できて、軽くて良いパソコンなら
    MacbookAirなんていかがかしら。

    どうしてもWindowsが良ければ、
    OS買わないと行けないけど、インストール可能よ^^

    頑張ってね、応援してるわちゅっちゅ。

  • #2

    もずく(管理人) (土曜日, 21 12月 2019 13:43)

    庶務課長 様
    ありがとうございます!
    じゃあMacも調べて、OSも含めて総合的に検討してみますね。
    最近放送でお見かけしないのでまた遊びに来てくださいよっと。

  • #3

    通りすがりの720S使いの者 (日曜日, 18 10月 2020 16:16)

    はじめまして、大変勉強になりました。
    Lenovoの3年保証って、そもそも3年以内に部品無くなるって修理する気は皆無だったのではないかという疑いすら出ますね。。。かつそのカスタマーサポートの品質は正直今後対応する可能性がる自分としてゲンナリです。
    1万前後の保証の価値、Lenovo買う際は今後付与について、考えものだなと参考になりました。

  • #4

    もずく(管理人) (日曜日, 25 10月 2020 20:14)

    通りすがり様
    後回のなきようにお伝えしますと、lenovoの修理自体は通常は結構良い対応だと思います、上がりも早いですし。

    しかし今回のような件が起こった時にlenovoに決定的に欠けているのは、修理にしろ電話にしろ期日を決めるということですね。いつになったら、だめならどう対応してもらえるのかを提示されないままで保留状態を引き伸ばされては修理を待つか、諦めて新しいのを買うかの判断にも困ります。
    なのでアクシデント保証についてはおっしゃる通り考えものではあると思います。

  • #5

    まろも (金曜日, 04 3月 2022 15:26)

    非常に参考になりました!
    私もアクティブダメージプロテクションで修理に出し、半導体不足で1ヶ月経っても修理が完了せず、このサイトで返金対応をしてもらえることを知りました。
    私もこのサイトを参考にして75%で交渉し返金対応してもらうことができました!

  • #6

    もずく(管理人) (土曜日, 05 3月 2022 02:24)

    まろも様
    レノボ製品は嫌いじゃないのですが、こういう事例が多発しているのならダメージプロテクションは販売していいレベルではないお粗末さですね。保証を売るならそれなりの対応体制を整えておけよと。
    お力添えとなったのであれば何よりです!

  • #7

    ナツメグ (土曜日, 18 3月 2023 10:57)

    すげー!頭の回転早いですね
    尊敬です(^-^)