マイカー旅行中に行っている車中泊について結構ご質問頂くことがあります。
Q:車中泊だと足伸ばせなくない?
Q:体痛くなったりしない?
A:工夫次第で結構快適に寝られるのです
今回は決して広くない僕の車で、より快適に寝るために実際に行っている工夫とグッズをご紹介しようと思います。まずは僕のひとり愛の巣・実際の寝床をご覧ください。
足を伸ばして寝られるどころか枕と掛ふとんも完備、もちろん敷き布団はクッション性ありですよ!この寝床はいかにしてできているかを順を追って説明していきます。
平らな寝床づくり
寝床を設置するにあたってもっとも大切なのは平面を増やすこと!僕の場合は後部座席と運転席を倒して直結するスタイルです。
ジョイントマット
まずは後部座席を倒してフラットに、だが段差(高低差)が少しあってこのままでは寝づらい。これを埋めるために100円ショップで購入したジョイントマットを使います。
運転席も前に倒せて後部座席とフラットにできればより良いのですが、僕の車にその能力は…。仕方がないのでこのように倒してつなげます。
しかし運転席が低くなっているので寝る時に膝下が落ちる感じでやや寝づらい。これを解消するために新たなグッズを導入しました。
エアクッション(フットレスト)
縦38cm×横28cm×高さ44cm、座っても大丈夫なくらいの強度があります。
使わない時は空気を抜いて付属の収納袋の中に入れると、33cm×15cmほどのコンパクト化に成功。
使う時には収納袋自体が空気入れの役割を果たします。収納袋と取り出したクッションの空気注入口を接続。
収納袋の口を開いて空気を入れ、袋を巻きながら空気をクッションに送り込む!
すると非常に簡単にクッションが膨らむ~、1分ほどでパンパンにできちゃいます。注入口が大きいので空気の出し入れが早い!そして高さ調整も融通が利きます。
クッションは助手席の足元にすっぽりはめて使うことも可能、というかこれが本来の使い方ですけど。後部座席の足元に置いて前席との隙間を埋めるのにも使えますし、車の構造に合わせられるので空気式は便利です。
これを運転席の上に寝かせて置く!空気の量を調整して高さを後部座席に合わせます。
これでさらなる平面化に成功!ここには足が乗るだけなのでクッションへの負荷的にも問題なし。この上にマットを敷いていきます。
助手席を倒したほうがハンドルが邪魔にならず良いのですが、自分の荷物と車の構造上運転席側でフラットを作っています。
エアクッションは空気注入口の大きいものがオススメ。ポンプ内蔵タイプは重たくなるので持ち運びの負担が増えます。
柔らかい寝床づくり
エアーマット
平面化した座面に空気注入式のマットを敷きます。
これは息を吹き込む式ですが注入口が大きいので比較的簡単に空気が入り、約1分で完成。とはいえ毎日息で膨らませるのは疲れるので電動エアポンプを導入しました、というのを次の項目で紹介します。抜く時は栓を全部開けばあっという間。
空気をしっかり入れるとマットがピーンと張りのある状態に。手で押しても底付きしないくらいの弾力。さすがに座ると地面に尻があたりますが、寝る分には底つき感はありません。マットが凸凹しているのがポイントで、これにより接地面の凹凸吸収力アップと注入空気量の節約になります。
このマットの素材は防水防汚のナイロン素材。使用時のサイズは190cm×68cm×6cm、
耐荷重は約200kg。通常だと幅58cmですが、僕はワイドタイプを使用しています。空気を抜いて付属の袋に収納すれば実測で長さ約26cm、重量約580gのコンパクトさ。
現在は枕付きやフットポンプ内蔵の進化版も登場しており、大部分を占めるようになりました。ちなみに上記マットと同サイズでポンプ内蔵は実測値で874gと結構重くなります。
電動エアポンプ(空気入れ)
エアマットを膨らませるのに1分ほど息を吹き込むと頭がフラッとすることも。そこで小型の充電式ポンプが安価で売っていたので導入してみました。
種類は様々ですが2000円台で購入できます。自分が選んだ物のスペックは
- サイズ|5.5cm×5.5cm×7.5cm
- 本体重量|143g(実測値)
- 充電|3000mAhをType-Cで約2時間
- 使用時間|30~40分使用可能
小型で軽量な上に、エアマット1つを膨らませるのに1分少々なのでバッテリー容量としては十分です。充電も専用ケーブルじゃないので汎用性良し。
ノズルは4種類付属しており、ベッド・浮き輪・ボートなどへの空気注入だけではなく、空気の吸い出しも可能。
駆動音はこれが結構うるさい。と感じるのですが、車内でポンプを動かしたまま車外へ出てドアを閉めると音はほとんど気になりません。深夜に使っても隣の車に音が聞こえて迷惑になる心配はないと思います。ただしテントで使用する場合は夜を避け、日中に膨らませておきましょう。
ノズルが本体から外れやすい場合は本体の吹出口にぐるっと滑りにくいテープでも貼って外径を大きくすると多少改善します。自分は両面テープを吹出口に一周させました。ノズルのゴムには接着しませんが外径増大によって効果はあり。
折りたたみ発泡樹脂マット
登山家なども使う軽量の発泡素材マットで、柔らかく断熱性に優れているのも特徴です。サイズは展開時190cm×66cm・折りたたみ時16cm×66cm×厚さ12cm、重量は約400gとエアマットよりも軽いです。
これをエアクッションの上に敷き、さらに蒸れないようにシーツも敷いたら寝床の完成!もちろん寝ても痛くないクッション性です。
マットは2つ必要か?
エアーマットならクッション性が高いので1つでも十分かもしれません。発泡マットだけだと少し固くて物足りないですが、耐久性と簡単さは発泡マットの方が上です。
自分は両方同時に使っていますが、それは先に発泡マットを購入したから。車内用ならばエアーマットを試し、物足りなければ発泡マットもプラスする感じで良いかと。
ちなみに2つのマットの収納状態を比較するとこのくらい差があります。
その他の快適グッズ
マグネット式サンシェード
サンシェードを使用しないと外から丸見えな上に、太陽光で車内の温度が上がって寝ていられなくなります。使用しても車内温度は上がりますが、だいぶ軽減されるので必須。
ただし吸盤タイプはあまりおすすめしません。熱で剥がれやすくなるし、ガラスに吸着跡も残るし。いい吸盤を買えば吸着力も高まりますが、それよりもいい方法があるんです。
フロントガラスには100円ショップの銀色サンシェードを利用していますが、てっとり早くサンバイザーで挟んでいます。リアガラスも100円のをカットして使用。
ネックとなるのがサイドガラスですが便利なものを最近見つけました。外側は銀・内側は柄物の特殊な布地のサンシェードです。
縁の黒地の部分に磁石が組み込まれていて、窓枠の鉄部分に張り付くというのが便利ポイント。これにより窓への脱着が簡単!前後のサイドで計4枚がセットになっています。
内側も無地がよかったけれど、この柄しかなかったんです…。前席のサイドガラスとサンシェードの形が完全フィットしない場合は、上部を丸めて貼ることによってある程度対応できます。それもうまくできない場合は磁石を別に用意して、窓型に折ったシェードの上から鉄枠にペタリ。
購入前にはご自身の車の窓枠に張り付ける鉄部分があるかどうか、サイズは足りるかを照らし合わせてください。ついでに昼寝用のメッシュのサンシェードも紹介しておきます。
伸縮ネット式サンシェード
車内で過ごすのは暑くて…という状況に備えてウインドウネットも導入してみました。伸縮性のあるナイロン素材のメッシュ袋でドアをすっぽり覆うタイプ。色々な車種に対応できる汎用性の高さで「2枚セット1300円~」ほどです。
取り付け方は至って簡単で前方・後方どちらのドアにも使用可能。
このネットを使うことによって「窓をあけて通気をしながら日よけ&虫除けができる」というわけです。ネット底部にある磁石3つは車体に貼り付けてめくれるのを防止&固定用。昼寝にも活躍します。
バッテリー式モバイル卓上扇風機
おっとサンシェードの上にある扇風機に気づいちゃいました?そもそもは自宅で使うために購入した扇風機ですが、思ったよりも使い勝手がいいので車の旅行に持ち歩くように。
羽根は直径11cmで5枚!このサイズの扇風機は3枚羽根が多い中、5枚羽根なので柔らかい風が吹く。
首は2軸で360度回転可能なのでどこにでも風を向けられます。置いても使えるし、クリップで挟んで使うことも。クリップは最大6cmまで開き、黄色の部分はクッション素材で傷つきにくく、波が2つあるのでホールド感もイイ!底面には滑り止めがあり、穴も空いているので紐を通して吊るすことも可能。
風量は3段階で調整可能、結構しっかり風がくるので普段は弱で使っているほどです。バッテリー容量は5200mAhでmicroUSBケーブルにて充電し、0から満充電まで約4時間。使用時間は弱/20時間、中/11時間、強/6時間となっているので実際に弱で試したところ20時間以上使えました。
これを車内に設置することによってエアコンなしでも涼めて寝やすく。他にはBBQの炭を起こすのに風を送りたい時にも使えちゃう。安くはないかと思いきや、使ってみると便利で値段以上の活躍すると確信です。新バージョンはバッテリー容量が増え、使用時間がさらに長くなりました。
伸縮自在・格納型スツール
生放送で紹介して大反響を得たのがこちらの椅子(持ち運び用のロープ付き)です。寝るための道具ではありませんが、外で座りたい時などの便利アイテム。
箱に記載された名前はテレスコピックスツール。テレスコピックとは「重なり合った筒が伸び縮みする構造」のことです。つまりこのイスは伸び縮みするので、折りたたみではなく格納式の椅子と表現しました。
サイズは天板の直径が25cm、高さは6.5cm~45cmまで13段階くらいの調整が可能です。
重量は1.15kg、耐荷重はなんと180kg!
底面には滑り止めの突起付き。ですが硬い樹脂なのでフローリングなどでは滑りやすいです。そのため僕は家具の滑り止めフェルトを貼り付けています(左)
イスを伸ばすのには1秒も掛からず、高さもこのように簡単調整。
このイスの構造は意外にシンプル。座面と底面の穴に指を入れて引っ張って伸ばし、好みの高さでひねって離すだけ。筒の中にはバネが入っていて絶えず縮む方向に力が加わっているので、ひねって離すことによって窪みにハマってロックされる構造です。
高さ変更をしたい時は少し引きながら逆にひねればOK。ね?簡単でしょう?慣れれば1秒掛からずに高さ調整ができちゃいます。というのを百聞は一見にしかずってことで動画でどうぞ!
1点注意が必要なのは、天板のヘリに荷重をかけすぎないこと。
耐荷重180kgですが、天板のヘリは支えられていないので、そこに力が強く加わると天板が割れるだろうと思われます。普通に中央に座る分には問題なく支えてくれます。
マルチアングルマグネットライト
ダイソーで見つけたお買い得便利アイテムですが、ダイソーだけではなく、セリアでも全く同じものが売っていました。ただし両店ともに取り扱っている店舗は一部のようです。
その名の通り360度回転する磁石付きのライト。単4電池3本で6時間持ち、かなり明るい優れものです。
ライトのスイッチは押しボタン式、台座を軸に360度回転して分離もできます。
台座の裏側にマグネットがあるのポイント。これで色々な場所にライトを設置でき、しかも角度調整もできる。
例えば、車のエンジンルームを見たい!っていう時にボンネットにライトを貼り付け照らすと両手で作業できる。しかもこの十分すぎる明るさはライトを直視すると目が痛いほどです。
車中泊の車内でも大活躍。室内灯を使わなくていいので車のバッテリーに負荷をかけず、しかも室内灯よりも明るく光が広がる。これは自分の中で大ヒット100均アイテムだったので追加でまとめ買いしたほどです。
さしあたり今回は以上の7アイテムを紹介しました。今後また便利グッズを入手したら追記していこうと思います。何か不明な点があれば可能な範囲でお答えしますので遠慮なくどうぞ!
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