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お得な共通券で篠山城跡・青山歴史村・武家屋敷・歴史美術館の丹波篠山観光【兵庫観光スポット】

兵庫県丹波篠山市は伝統的建造物群保存地区を有する旧城下町。さらに文化庁が2015年に創設した制度「日本遺産」の第一期目に選定された全国18件のうちの1つ「デカンショ節」が伝わる観光地でもあります。

 

この丹波篠山の歴史と文化を伝えるのが篠山城大書院・青山歴史村・安間家史料館・歴史美術館です。それぞれ入館すると大人1100円ですが、各施設販売する4館共通券を購入すれば600円!今回はこの共通券を利用した丹波篠山観光をご紹介します。

 

 

駐車場

丹波篠山市の観光エリアに最寄の駅はJR篠山口です。しかし駅と観光エリア間は約5kmと遠く、駅からのバスも便利とは言えなさそう。となると自家用車が便利で気になるのは駐車場ですが、篠山城跡~市役所のエリアに市営駐車場が複数あり、台数も多く、料金も安いので安心。

 

丹波篠山の観光スポットは篠山城跡周辺にまとまっているため、散策するには篠山城の堀の内側にある三の丸西駐車場がオススメです。

篠山城内

1回200円

その他市営

1時間未満 / 無料

1~2時間 / 200円

1日 / 400円

 

 

篠山城跡

篠山城は1609年、天下普請の城として、徳川家康が豊臣家を抑えるために築城を命じ、池田輝政の指揮のもと築かれた天下普請の城。石垣は築城の名手・藤堂高虎によるもので「日本100名城」にも選ばれています。

 

立派な石垣の道を登っていくとそこには二の丸や本丸などの跡地。区画で示されているだけのため、石垣や二の丸の見学は無料となっています。

 

篠山城跡で唯一の建物が1944年に焼失してしまったものを2000年に再建した大書院。当時は大名の宿泊所などを兼ねていたという天守のなかった篠山城で中核をなす建物だったそうです。

 

入館するとまずは甲冑がお出迎え。土日祝は甲冑装着体験もできるそうですが、料金はおとな1000円とちょっとお高い気が…。

 

内部は非常に綺麗で、篠山城に関する模型・パネル・ビデオ上映などで歴史解説が行われています。

 

市内の方による手作り甲冑展示。遠目に見ると本物のようにも見えますが、素材は厚紙と塩ビだそうで近くで見るとマジックで線が描かれていたりとちょっとほっこり面白い。

 

篠山城跡の一番の見所は石垣だな!というのが正直な感想。大書院は共通券を使って見るにはいいですが、単館で400円払うには少し物足りない展示でした。

篠山城 大書院

住所

丹波篠山市北新町2-3

営業時間

9:00~17:00

定休日

月曜(祝日の場合は火曜)

料金

大書院:大人400円
公式URL https://withsasayama.jp/osyoin/

 

 

青山歴史村

篠山藩主を務めた青山家に関する施設で、 篠山藩主青山家の別邸であった桂園舎・ 資料展示の土蔵・デカンショ館の3つの建物で構成されます。

 

別邸は昔の家をそのまま開放している感じで印象は『昔の広い家だなー』、以上!

 

土蔵には漢字の木版がずらーーーと並ぶ。その他には鼠草紙の絵巻だったり青山家の家系図だったりという展示です。

 

歴史村の中で異質な現代的建物がデカンショ館。デカンショとは丹波篠山で行われる踊りでありお祭りだそうで、ここではタブレットを利用したARでデカンショの雰囲気を体験できるのです!

 

デカンショの他にも500円で香道の体験も出来るのですって。5つの匂い袋の中で同じ匂いを嗅ぎ分ける源氏香ってやつですね。

 

ところでデカンショの意味ってなに?

 

展示を見ても全然わからなかったのでスタッフの方に聞いてみます。その返答は…

 

『諸説あってはっきりしない』

 

え・・・、聞いてみてと言うわりに明確な答えがないという新しいパターン。その由来は「デカルト」「出稼ぎしよ」「どっこいしょ」などが変異してデカンショになったという諸説があり、意味としては『お囃子言葉で意味はない』そうです。

 

でも「青山+踊り」で何かピーンときませんか?郡上おどりで有名な郡上八幡の藩主も青山家なのです。そして東京の青山で行われる郡上おどりも…。

 

というわけでその点を伺ってみるとビンゴ!郡上の青山家は篠山の青山家の分家なのですって。東京の地名「青山」の由来にもなった青山幸成は、徳川家康、秀忠に仕えた青山忠成の四男で郡上青山家の流れ。つまり東京の青山、郡上の青山、篠山の青山は親戚ということになるのです!

 

丹波篠山のデカンショまつりは毎年8月15日・16日に開催!

青山歴史村

住所

丹波篠山市北新町48

営業時間

9:00~17:00

定休日

月曜(祝日の場合は火曜)

料金

大人300円
公式URL https://withsasayama.jp/aoyama/

 

 

武家屋敷 安間家史料館

御徒士街武家屋敷群という通りにある安間家史料館です。御徒士とは歩兵(いわゆる下級武士)のことをいい、平時は役人として働いていたそうです。言い換えるならば昔の公務員団地のような場所ですね。

 

下級武士だった安間さんの旧宅ですが、下級とは思えない立派な門構え。下級とはいえ流石武士といったところでしょうか。この通りには結構立派な邸宅が多く、現代のおいては上級住宅街なのかもしれません。

 

室内の間取りも広く立派!

 

そこに展示されている品も豪華な物が多数!

 

庭もかなり広い!

 

庭に水琴窟まである!?

 

下級武士と聞いて庶民的な家を想像しましたが、およそ庶民には手の届かないお屋敷。やはり武士は別格だったのですね。

 

そんな庶民にとっては夢の「お侍さんなりきりセット」が用意されていました。カツラまである優しさで、自由に使って撮影に役立ててOKでござる。

 

篠山の工芸品「丹波焼」を購入することもできる安間家史料館でした。

武家屋敷 安間家史料館

住所

丹波篠山市西新町95

営業時間

9:00~17:00

定休日

月曜(祝日の場合は火曜)

料金

大人200円
公式URL https://withsasayama.jp/anma-samurai/

 

 

歴史美術館

そもそもは篠山藩庁を転用して1870年に発足した篠山裁判所でした。裁判所の木造庁舎としては国内最古級の建物で、現在は館内左手が裁判所で右手が美術館として公開されている歴史美術館です。

 

美術品は撮影禁止のためここでは裁判所だけ紹介します。

 

入廷!

 

各々お好きな席にお座りください。裁判官になるもよし!

 

被告人になるもよし!

 

ここでは疑似裁判体験ができるように、それぞれの席に応じた台本と顔出しパネルが用意されています。所要時間15分って結構なボリューム感!うまくアドリブをきかせてやれば結構面白かったりしますので是非やってみてくださいな。

丹波篠山市立歴史美術館

住所

丹波篠山市呉服町53

営業時間

9:00~17:00

定休日

月曜(祝日の場合は火曜)

料金

大人200円
公式URL https://withsasayama.jp/history-museum/

 

 

以上、日本遺産「丹波篠山」の歴史と文化を伝える4施設をぐるっと歩いて見て回りました。これで所要時間2時間半~3時間ほどです。

 

観光エリアがコンパクトにまとまっているので徒歩観光に便利。この他にも食事やお土産店も充実しており、秋には丹波の栗と黒豆も楽しめる丹波篠山の観光でした。

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