2022年(令和4年・寅年)の 左義長まつりは3月12日(土)渡御・ダシコンクール、13日(日)自由げい歩・奉火と例年通り斎行されます。
13奉納町のうち3奉納町(仲屋町、為心町、本町)が本年の奉納を辞退されておりますが、残り10奉納町は左義長を制作し奉納される予定です。なお、2022年の露天商の出店は取りやめ、シャトルバスは運行中止となっていますのでご注意ください。
「左義長まつりが終わるともう春」という湖国の風物詩。織田信長も好んで町衆と共に踊り出たと信長公記にも記されており、天下の奇祭との呼び声も。勝山の左義長・大磯の左義長なども奇祭として有名ですが、近江八幡はまた違った特色があるのです。
近江八幡左義長まつりとは
近江八幡の左義長は新藁で編んだ約3mの~…って言葉で説明するよりも見て頂いたほうが早いですね。
これ全体を左義長と呼びます。左義長の中心部にはその年の干支にちなんだ飾りが設置され、これを「だし」といいます。この「だし」は全て海産物や穀物などの食材で作られているっていうんだからこれがすごい!
例えばこの飾りも全て食材!
兜は小豆と昆布、鼓には米
犬の体毛は春雨?
本当に全部食材なのにしっかり造形ができている!日中に山車をじっくり見る機会があればここに注目です。
左義長まつり開催概要
毎年3月14日に近い土日に開催されます
2022年は3月12日・13日
13:00~ |
宮入(日牟禮八幡宮馬場) | ||
13:30~ |
渡御神幸祭(日牟禮八幡宮本殿) | ||
14:00~ | 渡御出発 | ||
15:00~ | 太鼓演奏(白雲館前) | ||
17:30~ | 渡御帰着・渡御還幸祭 | ||
18:00~ | 左義長宿入り |
10:00~ |
左義長大祭 | ||
午前~ |
町内自由練り歩き |
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昼~ | ケンカ(左義長のぶつけ合い) | ||
18:00~ | 番外左義長奉火 | ||
18:10~ | 鳥居前「廻れ廻れ(マッセマッセ)」 | ||
20:00~ | 左義長5基一斉奉火 | ||
20:20~ | 奉納順の6番以下順次奉火 | ||
22:20~ | 最終の左義長を奉火 |
滋賀県近江八幡市にある日牟禮八幡宮を中心にその周辺を練り歩きます
- 市役所臨時駐車場 [Map] / 1回300円
無料シャトルバスで小幡駐車場まで送迎あり(17日は最終22時) - 市営小幡観光駐車場 [Map] / 1回510円
通常は83台駐車できるが送迎バスの転回所にもなるので駐車台数が減って混雑する -
多賀観光駐車場 [Map] / 1回500円
57台駐車可能、日牟禮八幡宮まで徒歩8分ほど - 織長商店臨時駐車場(日曜のみ)[Map] / 500円
日牟禮八幡宮まで徒歩10分ほど
この中でオススメなのは多賀観光駐車場!会場から徒歩圏内で22時過ぎても出庫可能、トイレも完備です。
市役所駐車場は安いですが、バスが22時までなので最後まで見たい人には不向きです。
メインとなるのは2日目です!
お昼前から行われる町内練り歩きで行われる山車のぶつけ合いが1つ目の山場。そして20時からの左義長奉火が2番目の山場となります。
詳しくはお祭りレポートで後述します。
日牟禮八幡宮の境内に露店が数十店舗並びます。
その他にも「たねや」で限定のつぶら餅や「クラブハリエ」での限定品販売なども。これも色々あるので詳しくはレポートにて後述。
日牟禮八幡宮にトイレがいくつかあります。
その他にも「たねや」「クラブハリエ」「白雲館」にもトイレあり。困るってことはないと思います。
奉火を見る場合は匂いがつきます!
近づくと火の粉がかかる場合もあります!
この点を考慮して服装を選んで行ってください。
左義長まつりの様子
メインとなる2日目(日曜)の様子を見所中心に解説していきます。
午前中
まだ祭りはほとんど動き出していません。左義長の町内練り歩きもほとんど見られず、日牟禮八幡宮も嵐の前の静けさといった感じ。
というわけで、祭りが活発になるまでに飲食ターイム!
飲食と物販
露店
日牟禮八幡宮前の道路や境内に食べ物や遊びの屋台がズラリ約40~50店舗ほど。
このすごくレトロなパチンコゲームは他のお祭りでもなかなか見かけません。しかしここでは常連のようで4月の近江八幡まつりにも毎年出店しています。ひょっとして滋賀県ならおなじみ?
こ・・・これは!?
滋賀県、というより近江八幡のご当地食材「赤こんにゃく」です。辛そう!?いいえ、味は至って普通のこんにゃくです。ただこの赤の由来も信長なんだとか。
クラブハリエの限定商品
日牟禮八幡宮の向かい側、クラブハリエでは左義長まつり限定のテイクアウトメニューが登場。
たねやの限定の商品
日牟禮八幡宮の隣にあるたねやでも左義長限定商品があります。左義長名物の竹羊羹、左義長そば。この日は雨混じりで肌寒かったためにそばが売れる売れる。
左義長限定の黒蜜きなこつぶら餅
固められたきな粉の粒の食感が面白い!
八幡堀沿いの石畳の小路
観光客を意識した商業施設で、喫茶や飲食店がいくつか軒を連ねます。近江牛の千成亭は少々値が張りますがハンバーグが美味しいですよ。
ただし左義長まつりの時は混み合います。てっとり早く小腹を埋めたいって人には近江牛のこんな串もありますよ。
午後になって
ようやく祭りが活性化し始めます。
このイノシシや絵巻物が全て食材で作られているって本当にすごい。
なかなかヤンチャな若い衆が「ヤレヤレ」の掛け声とともに担いで練り歩きます。
各町内の左義長が向かう先は日牟禮八幡宮
観客を引き連れた左義長が集結してきます。そして・・・
見せ場、ケンカの発生!
見合って見合ってはっけよーい!
のこったぁぁ!
各町内の意地をかけて左義長同士をぶつけ合う!
そこから押す!突き上げる!押す!
女の子も頑張って担ぐ!
くんずほぐれつ傾いて…
乗っている人も落ちないように必死。
もう完全に横向き、というか転倒しました。勝者は歓喜のコール「ヤレヤレ!」
ケンカしては少し移動、次の相手とケンカというのが同時多発的に発生します。間近で見れるので勢いや迫力がビシビシ伝わってくるぅ~!
ケンカを見るなら13時頃から日牟禮八幡宮前に行けばOK!
ケンカがしばらく続いた後は夜に備えて一時解散となります。食事や休憩をするならこのケンカを見終わったタイミングがいいと思います。自分も1時間ほどケンカを見た14時過ぎに一旦離脱し休憩。
20時からの左義長奉火
フィナーレを前にして再び左義長が日牟禮八幡宮前へと順々にやってきます。
左義長を所定の位置に運び込み、担ぎ台となっていた木を取り外し準備OK。
左義長奉火の開始は5基一斉
時間です、火を放てぇ~!
乙事主様ぁ~~!!
燃えている左義長を囲んで「ヤレヤレ!」、観客も一緒になって「ヤレヤレ!」
5基一気に燃え上がり無事奉納されました。
その後は6番目以下の左義長を20分ごとに順次奉火していくという流れです。
最終の左義長は22時20分に奉火となり幕を閉じます。
涙する若者
奉火にあたっては感極まって涙を流す若者のちらほら。中には左義長に登って降りてこず、「俺ごと燃やせー!」と泣きながら叫ぶ青年もいました。
何が彼をそこまで熱くさせるのか!?
現地の活気と迫力は動画で!
動画じゃないと伝わらない現場の活気と迫力をどうぞご覧くだせぇ~!
こうして湖国に春がやってくるのです(森本レオ風)
さらに1ヶ月後の4月14・15日には近江八幡まつり(太鼓まつり・火祭り)が行われます。そちらも面白いお祭りです。燃やすという点では八幡まつりほうがすごいですよ!
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