eXcafe 吉崎鳳凰閣｜湖に臨む寺院をリノベーションしたイクスカフェ【福井・あわらグルメ】

石川県との境界に位置する福井県あわら市の吉崎。毎年綱引きの結果で県境が移動がするというユニークなことを行っているこの場所に、すごい吸引力のカフェがあります。雰囲気・景色ともに抜群！そしてお寺！？

eXcafe 吉崎鳳凰閣

吉崎地区は浄土真宗の蓮如上人と縁が深い場所で、2023年には道の駅「蓮如の里 あわら」が開業。その道の駅の斜め向かい側には第2駐車場としても利用できる蓮如上人記念館があります。

この正面に一際目を引く立派な寝殿造りのお堂が構えているのでご注目。翼を広げた鳥のようにも見える美しいデザインの鳳凰閣です。

格式高いお堂のような雰囲気を感じますが、よく見るとそこには「本格珈琲純喫茶」の文字が。ここはeXcafe (イクスカフェ) という喫茶店なのです。

イクスカフェは和モダンをテーマとした京都のカフェ。本店は嵐山にあり、古民家を改装したオシャレ空間が人気を博しています。

そのイクスカフェが道の駅開業に合わせて京都府以外に初出店。それがここeXcafe吉崎鳳凰閣だったのです。偶然見つけた完全なる予定外でしたが、これには興味津々。素通りすることはできずに吸い込まれていったのです。

足を踏み入れた瞬間に『おっ』と心が高鳴る全面ガラス張り！

ガラスの奥に広がるのは北潟湖や陸繋島の鹿島の森です。窓枠を額縁に見立てた借景もまた映える。

景色に向かって横並びに座る階段式の席は実質カウンター席のような存在。

多人数での利用には畳席も。ただこちらは市街地側で湖側が見えづらい、景観的には少し物足りないかもしれません。

天井が高く視界を遮るものが少ない、全体的にゆったりとしたデザイン。

各テーブルの間隔が広く取られているのも高評価です。

そして窓側の絶好席に案内されたおひとり様がここにいます。

和モダンな店内で和モダンなスイーツ。全体として宇治抹茶を使用したものが多く、京都感が満載。逆に福井感はほぼゼロなのが少しさみしく感じる点でもあります。

和パフェやロールケーキにも宇治抹茶を使用。

嵐山本店の名物である七輪で炙るメニューはお団子セットとぜんざいセット。

ドリンクは抹茶とそのアレンジ系を筆頭に、珈琲、紅茶、ソフトドリンク各種が揃っているので甘いものを食べない男性でも大丈夫。ただ全体的には女性やインバウンドを意識したメニューという印象です。

雰囲気の良い空間でゆったりと、北潟湖の夕陽を眺めながらコーヒーを飲む贅沢なひととき。流れているBGMはジャズとこれもまた和モダン。このあと予定があるというのにくつろぎが止まりません。

この空間の良さは実際に訪れてみないとわからない部分が多分にあると思います。観光要素が集約されたエリアなので、それらと合わせて旅行計画に組み込んでみるのをオススメします。

ちなみにここから県境までは約100ｍ。福井県側はあわら市吉崎、石川県加賀市吉崎町、県境を挟んでどちらも吉崎というちょっと珍しい場所なのです。越前加賀県境の館を訪れれば冒頭の綱引きについて知ることができますよ。