夜景が有名な長崎市稲佐山に誕生した新輸送システムは新たな名所と言っても過言じゃない。フェラーリなどのプロダクトデザイナーを務めた奥山清行氏によるデザインで、稲佐山中腹駐車場から山頂までを結ぶスロープカーです。
長崎稲佐山スロープカー
スロープカーの乗り場がある稲佐山公園へ。自家用車の場合は無料駐車場を利用できますし、長崎駅やスタジアムシティからはバス1本240円で行けます。

乗りたかった車両が、ここにある!黒を基調に鏡面塗装を施した外装に、角丸長方形の側面を大きなガラスで覆った車両はもうこれだけでカッコいい!2両編成で定員は各車両40名ずつ。景色を見渡しやすい後部車両をなんと一人で独占です。

内装は森をイメージということで木材が基調。メタル色との組み合わせもバッチリ。支柱は枝のように広がる樹木型になっています。

スロープカーとは?
正確な定義としては斜面を走行するモノレールのことで、変化する斜面の勾配に合わせて床面を水平に保ちながら走行します。斜面と車両の床に角度差があるのが見てわかりますね。


中間地点くらいまで登ると一気に景色が広くなり、この車両の本領発揮!天井もガラス張りになっているので空との一体感もUP!

左に広がるのは長崎駅などの街の景色、右に広がるのは青い海と離島の景色。普通に見るよりも車窓を利用した流れる借景のようなこの感覚がすごく良い。

約8分間で山頂駅に到着。独占できたというのも相まって、この乗車はすごく贅沢な時間だったと断言できます。あとこれは推測ですが、乗車するなら夜よりも日中のほうが良い、晴れている日ならば特にです。

スロープカー山頂駅を出たらすぐ目の前が山頂展望台。屋内と屋外のダブル螺旋スロープ構造が特徴的です。

ふと足元に目を向けるとこんなところに弱虫ペダルのマンホールが。これは作者が長崎市出身という縁と、市の「下水道供用開始60周年」を記念して市内27か所に、それぞれ別のデザインのものを設置しているそうです。

展望台自体は24時間利用可ですが、屋内は9時~22時。屋内の螺旋スロープを登って行けば自然と360度を展望できるので雨の日でも一応夜景は楽しめそうです。

天井から吊るしたカラフルな傘と、雨を模したLEDライト。

この景色は夜景よりもいいのでは?

青い海の中に点在するの島々。一面の海という単純な景色ではないのが映える。軍艦島も見えますよ。

新しくなった長崎駅エリアとスタジアムシティもここからハッキリと。長崎市には平地がいかに少ないかということがよくわかります。

帰りはスロープカーではなく歩いて戻ってみましょう。遊歩道の入口はスロープカー駅とロープウェイ駅の間にあります。

遊歩道はスロープカーに沿ったルートになっており、全行程で歩きやすいように整備されています。所要時間は下りなら10分程度なので乗車時間と大差ありません。

ちなみに稲佐山ロープウェイも奥山清行氏が車両デザインを担当しています。けれども!このスロープカーに乗りたくて稲佐山、でした。
長崎稲佐山スロープカー | |
所在地 |
長崎県長崎市淵町407−6 |
営業時間 |
9:00~21:00 |
定休日 |
点検・悪天候による臨時運休あり |
所要時間 |
片道8分 |
乗車料金 |
大人|往復500円・片道300円 中高生|往復370円・片道220円 小学生|往復200円・片道120円 |
支払い方法 |
キャッシュレス決済可 |
駐車場 |
稲佐山公園駐車場 400台無料 |
公式URL | https://inasayama.info/slopecar/ |
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