初夏になろうかという時期に北海道各地で見頃となる菜の花。その中でも安平町の菜の花畑は有名で、5月下旬から6月上旬頃にかけて圧巻の菜の花畑が見頃を迎えます。
安平町 菜の花畑
安平町の菜の花畑は観光用ではなく農作物としてのもので、農家さんのご厚意によって成り立っています。遊歩道以外には立ち入らないなどルールを守って利用しましょう。
見学できる菜の花畑は複数あり、それぞれが少し離れた場所に点在しています。歩いて回るにはかなり厳しい距離なので車やバイクでの移動が推奨です。
菜の花畑は場所は連作障害を防ぐために毎年移動します。その年の菜の花畑マップが公開されますので事前に確認しておくことをオススメします。2024年マップは下記のとおり。
【画像出典:安平町公式サイト】
道の駅 あびらD51ステーション
まず菜の花散策の拠点となるのが道の駅あびら。食事・お土産・農産物販売などはもちろん、D51展示やミニSLの運行などが行われる人気の道の駅です。
ここに菜の花畑案内所が開設され、菜の花畑マップや各種情報を入手できます。そして注意すべきはトイレ!各畑にはトイレがないので出発前にここで済ませてから行くのが良いでしょう。
2024年の菜の花畑
④の幌馬車畑
菜の花の中を幌馬車の乗って一周でき、どこでもドアも設置される畑が毎年出現します。2024年はマップの④番、山側やや入り組んだ場所となりました。
歩いてくるのは無謀、公共交通機関はなし、自転車でもかなり大変な場所です。ここに来るならば車かバイクが必須と言っていいでしょう。駐車場は無料で30台分ほどあり。
菜の花畑は中に入ってを遊歩道を散策することも可能。前年は無料でしたが、2024年は大人500円の有料制となっています。幌馬車の料金は前年同様『大人1000円・こども500円』。馬車に乗るだけの場合は遊歩道の入場料は必要ありません。
どこでもドアの前で撮影したい場合は入場料が必要となります。
②の中道農場
道の駅から最寄りの菜の花畑が②番。無料駐車場が用意されていますが、畑までは200~300mほど離れています。菜の花畑の中に入る場合は防疫のため靴に被せるビニール袋(100円)を入口で購入します。
細い遊歩道を進めば菜の花に包囲される!?他の畑よりも菜の花に近いがゆえに花粉の洗礼を浴びることも。そしてフォトスポットも何か所か用意されていますよ。
白いロールの上に登れば高い位置から黄色の絨毯を見渡せーる!
⑤の菜の花畑
国道からも目立つ位置にある⑤番の畑は意外と穴場?駐車場は無料で30台分ほど、入場無料でざっくりとした遊歩道もあります。
軽い傾斜がついているので見渡しやすく、他の畑よりも開放感があります。ちゃんとしたカメラを構えている人が一番多かったのもここでした。
2023年の菜の花畑
2023年の菜の花はどんな感じだったのか?を合わせて紹介します。まず下記マップのとおり2024年とは畑の場所が全て異なっています。
②道の駅前の畑
車は道の駅に駐めたままでOK。準備が出来たら道の駅のすぐ前にある最大の菜の花畑へ。ただし交通量の多い国道を横断する必要があるため、少し迂回するよう現地の誘導に従って8分ほど歩くと広大な菜の花畑の入口です。
なんだか映える白い遊歩道を歩いて奥へと進んで行きますが、とにかく広い。
中間地点あたりに少し小高くなった場所があります。ここが菜の花を見下ろす形で眺められる撮影スポットでしょう。
奥まではまだ距離があるように見えますが行ってみます。
行ける限り一番奥までやってきました。畑の入口からここまで約15分、広い!でも中間地点くらいのほうが見栄えは良いかも…。
この畑のポイント
- とにかく広い
- 平地で高い場所が少ないためあまり見渡せない
- 中間地点で戻るのが効率的
⑥幌馬車の畑
畑に名前はありませんが、Googleマップ上では「安平 菜の花畑」となっています。
一番オススメの菜の花畑はここです!菜の花畑の中に駐車場が用意されているため畑まで徒歩0分。ただし20台ほどのスペースなので休日は並ぶ必要もありそうです。
この畑ではどこでもドア・展望台・レトロカーなどの映える要素に加え、幌馬車体験もできるのがグッドポイント。まずは展望台から菜の花畑を一望してみましょう。
プールの監視台みたいな簡単な展望台ですが、少し高い位置に上がっただけでも見え方が全然違う!畑自体が丘陵となっているので平地よりも見やすいのも良く、そして広い!
畑の中を走る幌馬車、という名のトラクター後部客席に乗って菜の花畑の中を一周することもできます。料金は大人1000円・中学生以下500円・3歳以下無料。
もはや菜の花畑というより菜の花の海の中へ、幌馬車は1周約10分の旅に出発。菜の花のギリギリを走っていきます。
レトロカーの荷台が開放されており、上がって写真を撮ることができますよ。この高さだけでも菜の花背景の自撮りには効果バツグンですし、車と一緒に撮っても良し。
菜の花の中にはどこでもドアが2か所設置されています。さらにドラえもんのぬいぐるみまで用意されているという気の利きよう。
どのように撮ると良いのか、アイディアと腕前が試されますね。
この畑のポイント
- 駐車場がすでに菜の花畑の中
- ゆるい斜面なので見渡しやすい上、展望台もあり
- どこでもドアや幌馬車などの楽しめる要素もあり
年によって見栄えに差がある
畑の規模・地形・周囲の風景などによって菜の花の見え方に差があるのはご覧いただいたとおり。そして毎年使われる畑が変わるということは『今年の菜の花畑より去年の方が良かったなぁ』なんてことが起こりうるわけです。
あくまで個人的な印象に基づいてですが、2024年がまさにそれ。幌馬車の畑は今年が悪いとは言いませんが、2023年がすごく良かっただけに落差を感じると言わざるを得ません。また最大規模である「道の駅前の畑」が休耕となっているのも大きな要素。それを埋め合わせるだけの畑が今年はなかったという印象です。
2025年は2023年と同様の畑になるかはわかりませんが、2023年で紹介した2つの畑はすごく良いので注目ということを最後にお伝えして締めとさせていただきます。
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