熊本市から車で約40分の美里町。このあたりは有名な通潤橋を始めとして、石橋が多く用いられた地域らしいのです。中でもかっこいい石橋がここにあるという噂を聞き、国道から外れてやや狭い道を進んで行くと…現れたのはハートのモニュメント!?
二俣橋
釈迦院川と津留川の合流点一帯にかかる二俣橋。なんと恋人の聖地となっているじゃないですか…。「ふたまた」なのに「恋人の聖地」とはこれいかに!?
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それはともかく、確かにこの石橋はかっこいい。
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水路はないけれどデザインはほぼミニ通潤橋。いやむしろ通潤橋よりも素材が不均一で無骨な味わいがあるじゃないですか。
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そこから少し横にずれると…恋人の聖地で見つけてしまいました。ふたまたの現場を!
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デザインの異なる2本の橋が奥で繋がっていて、ふたまた相手もまた格好良い橋。素材は違えどアーチで揃えていますし、柱のデザインなんかも洒落ています。
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これはナイスカップル!オシャレな2つの橋が強固に結ばれている。そんなイメージで恋人の聖地に認定されたのですね、なるほど納得。
ただおかしなことに、他の観光客達は全くこの橋を見ていないのですよ。みんなして同じ方向にそっぽを向いているのです。
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いったい何を見ているの?美しい橋を見に来たのではないのですか?向こうの石橋に移動し、皆と視線の方向を合わせてみると…
え…あれって…
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日差しと影で映し出されたハート
間違いない、♥だ。
みなの目的はこのハートだったのか!
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ここで間違いに気づきました。実は向こうでハートを映し出している橋が二俣橋だったのです。そして恋人の聖地となった由縁は橋ではなくハートだったのです。
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ではさっきのカップル的な橋はなんだったのでしょう!?なんと右の石橋が第2二俣橋で、左のコンクリート橋が第3二俣橋だったのですって…。
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もはや何またかは重要ではなくなりました。ここからは綺麗な愛を探しに翻弄するのです!これは少しハートの右側が大きい。
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どちらかの愛が重い、そんなバランスの悪さはやがて崩壊へとつながります。より理想的なハートを求めて前後左右に移動する微調整が重要。しかし時間とともに刻一刻と太陽は動き、ハートの形も変わっていくので猶予はわずか。
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今度は左側が大きくて、若干歪んでいるような。近づきすぎても離れすぎても歪む愛。ベストを見つけるのは他の観光客との兼ね合いもあるので意外と難しかったり。これならどうだ!?
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うん、多少の歪みや偏りは許容しましょう。むしろそれが本当の愛というものです。とあるお坊さんが『愛とは許すこと』って言っていましたし。
さて、ここからが本当に重要なポイントです。このハートはいつでも現れるというわけではありません!実はいくつかの条件が重なる必要があったのです。現場にあった案内によると…
ハートが出現する条件
- 10月~2月
- 晴れた日
- 11時30分~正午頃まで
そもそも石橋を見に来た自分はこんなハートが出現するなどつゆ知らずでした。なのにも関わらず『11月25日・11時35分・天気快晴』という偶然中の偶然でこのシビアな条件をクリアしていたのです。
日頃から愛を重んじて生きてきた成果がここに結実したのかもしれません。
二俣橋 | |
住所 |
熊本県下益城郡美里町小筵 |
入場料 |
無料 |
駐車場 |
無料 |
公式URL |
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