東北地方が一年で最も熱気を帯びる夏祭りシーズン。東北の夏祭りは面白い!ここでは青森県弘前市にて開催される「弘前ねぷたまつり」について、開催概要と効率的に楽しむための経験談をお伝えしていきます。
弘前ねぷたまつり 観覧情報
開催スケジュール
日程
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2023年8月1日~7日の7日間
※毎年同日開催
※荒天時を除いて雨天決行
時間
- 8月1日~4日 / 19:00~ 土手町コース
- 8月5日・6日 / 19:00~ 駅前コース
- 8月7日 / 10:00~ 土手町(午前)コース
会場とアクセス
ねぷたの運行には3パターンのコースがあり、基本的には沿道から自由に観覧する形となります。また有料観覧席は1席3000円で、パイプ椅子に座って観覧することも可能です。最終日に有料観覧席はありません。
土手町コース(8/1~8/4)
弘前城の外堀の前から桜大通りを土手町商店街を抜けるコースです。一方通行の道路標識とは逆走する形に進みます。有料観覧席はスタート直後の市民中央広場・中央交番付近に設置されます。
駅前コース(8/5~8/6)
みちのく銀行弘前上土手町支店前から弘前駅前を経由し、松森町ふれあい広場に至る最も長いコースです。有料観覧席は弘前駅前周辺に設置されます。
土手町午前コース(8/7)
初日のコースを逆方向に、短縮して進むコースです。有料観覧席はありません。
駐車場
弘前ねぷたの無料駐車場はありません。各所にある有料駐車場を各自で探して利用する形になります。そこで交通規制(18:30~22:00頃)を考慮した上で、おすすめの駐車場を以下にピックアップしておきます。
おすすめの観覧場所
道路幅が広くて観覧しやすいのは駅前コースです。弘前駅周辺よりも「スタート直後からイトーヨーカドーの間」あたりが観客も少なく穴場。スタート前で待機しているねぷたの見学もできます。有料観覧席は特に理由がなければ必要ないでしょう。
土手町コースはどこで見ても条件的に大差がないので、その時の混雑具合で観覧場所を決めるのが良いと思います。
飲食・露店・コンビニ
コース沿いや広場などに露店が出店します。しかしながら他地域の大規模なお祭りと比べると出店数はさほど多くない印象です。この点には過度な期待をしないほうが良いかもしれません。コンビニや飲食店はコース沿いに多数あります。
トイレ
イベント用仮設トイレは見当たりませんでしたが、公衆トイレはいくつかあります。その他では駅やコース沿いの商業施設でお借りするという形に。困るということはないでしょうが、混雑することもあるので早め早めに済ませておくほうのが鉄則です。
弘前ねぷたの様子
青森市は「ねぶた」、弘前市は「ねぷた」と呼称が異なりますが、他にはどんな違いが?弘前ねぷたの運行の様子を、青森ねぶたとの違いを比較しながら紹介していきます。
ねぷた
弘前ねぷたは四角錐の土台の上に扇形のものが乗り、それらに細かな絵を描いているのが基本形です。
対する青森ねぶたは人や動物などの形を立体的に表現したもので、正直言って造形としては青森のほうが見応えがあります。
しかし弘前も扇形ばかりというわけではなく、青森タイプのものもあります。例えば金魚型だったり、弘前城だったり、たか丸くんだったり。内容はその年によって変わります。
さらには青森と同じ形式のねぷたもあったりしますが、大きさでは青森に敵いません。
大太鼓
大きさで青森市を上回るのが太鼓!これが弘前ねぷたの見どころの1つです。最大のもので直径4メートル・長さ4メートル50センチという大太鼓は、上からも下からも複数人で息を合わせてドドン!この迫力はかなりのものです。
弘前では他にもサイズ違いの太鼓が行進していきますが、上に乗っているのはみんな女性のような?これには何かしらの所以があるのかもしれませんので、気になる方は調べてこちらに教えてください(他人任せ)。
参加者
青森ねぶたと明確に異なる点として参加者の服装も挙げられます。青森では行進する「跳人」と呼ばれる踊り手の服装にはしっかりとした規定があり、それに違反する人はつまみ出されます。
しかし弘前はほぼ自由です。各町内ごとにユニフォームや浴衣で揃えたりが多いようですが、全体としてはバラバラです。中には仮装して参加する人もいたりで、全体的にゆるい空気感なのです。
弘前ねぷたは観覧しやすい
青森ねぶたは迫力があって非常に面白いのですが、めちゃくちゃ混雑します。観覧する場所を確保するだけでも一苦労、というよりかなり苦労します。そして地元民による場所取りも酷いです。数日前から歩道上にテープを貼って場所取りをしていたり、自治体はそれを看過していたりと、理解に苦しむほどです。
その点、弘前は混雑しすぎるほどではないので観覧しやすいのです。期間も長いのでスケジュールの都合もつけやすい。8月7日に限定すれば『昼に弘前ねぷたを見て、夜は青森ねぶたの海上運行と花火を見に行く』というプランも立てられます。
小さなお子さん連れで行くのならば青森よりも弘前のほうがおすすめですよ。それではいってらっしゃい!
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