今をときめく長崎スタジアムシティから歩いて5分ちょっとのところに、珍しくて興味深い長崎ならではの乗り物を発見しました。坂の街に設置された斜面移送システムです。
斜面移送システム 天神くん
シュールな乗り物があるという情報だけを頼りに詳細を調べずにやってきた長崎市の天神町。車が通れないほど狭く階段道ばかりのこの地区で活躍している斜面移送機器の愛称が「天神くん」とのことですが、もしかしてあれ?どうやらここが始点のようです。

2本のレールにぶら下がる形で降りてきた天神くん。こんな形のモノレールが存在しているなんて!かなり小型ですがちゃんと人が乗る車両です。

この懸垂式モノレールが完成したのは平成14年。全長80m・最大勾配32度の階段道を分速15mで往復しています。定員は2名となっていますが、そんな余裕を感じさせない省スペース型車両じゃないですか。

起動するには専用カードをリーダーに差し込む必要があり、誰でも乗車できるわけではありません。地域の方々の専用なのです。乗れるものならば乗ってみたかった⋯。

ゆっくりと動くモノレールですが、どこでも停止できるわけではなく停留所は下側、公民館前、上側の3か所だけ。

車両を呼び出す時も操作BOXにカードを差し込んでボタンをポチッ。

ここですれ違ったモノレールは1人の中年男性を乗せていきましたが、ご老人以外が乗車しているのはなんだかシュールな光景です。特に下りは歩いたほうが早いですし。

下の停留所から階段を80m登った上側の停留所がこちら。歩いて登っても2分くらいで、当初想像していたものよりもずっと小規模なモノレールです。

実際たったの80mではあまり意味がないのでは?とも疑問に思うほど長崎市の坂事情は大変で、終点から先はまだまだ坂道が続いているのです。

下側の停留所まで戻ると天神くんが次の乗客を待ち焦がれているじゃないですか。乗ってあげたいけれど自分にはその権利がないんだ、ごめんよ。なんて想いを馳せながらじっくり車両を見学していると畑仕事をしていたお父さんとの会話に発展。

年代物なので何度か壊れているけど修理して今でも使えてる。でも一度壊れると直るまでには結構時間がかかる。ただ今後はどうなるかわからない。こんな坂道だから新しく住み始める人も少なく、上のほうは空き家が増えているから長崎の夜景も縮小している。
なんてお話を色々伺った中に、『市内にはこういったモノレールが他にもあるよ』という情報も。詳細を調べてみると、初号機が天神くん、二号機が立山地区の「さくら号」、三号機が水の浦地区の「水鳥号」として現存していました。さすが坂の街、実に面白い。
詳細が気になる方は 長崎市公式サイト で確認できますよ。観光向けではないないことを重々承知の上で執筆しましたが、物好きな方の心に響けば幸いです。
天神くん | |
所在地 |
長崎市天神町12 |
稼働時間 |
24時間 |
備考 |
住民以外の利用不可 |
公式URL | https://www.city.nagasaki.lg.jp/page/1385.html |
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