旭川市で毎年9月中旬に開催される食のイベント「北の恵み 食べマルシェ」は、市街地中心部の全長1.7kmにも及ぶ会場におよそ300店舗が軒を連ね、まちが大きな「ごちそう市場」となる北北海道を代表するグルメフェスです。
ここでは食べマルシェの開催概要「日程・時間・場所・駐車場・出店者など」と実際に現地を訪れた際の様子をお伝えしていきます。
日程と時間
- 2023年9月16日 (土)~18日(月・祝)
【16日】10:00~18:00
【17日】10:00~18:00
【18日】10:00~17:00
会場・入場料
食べマルシェ | 平和通買物公園・七条緑道 |
駅マルシェ | JR旭川駅構内・駅前広場 |
こども縁日 | 買物公園7条通~8条通 |
所在地 | 北海道旭川市宮下通8丁目3、他 |
入場料 | 全会場で無料 |
公共交通 | JR旭川駅から徒歩 |
駅マルシェは食べマルシェの共催イベントで、正確には別イベントです。しかし一般来場者からすると実質同じイベントということで、ここでは食べマルシェの一環として扱います。なお2022年に引き続き常磐公園での開催は行われません。
平和通買物公園が主たる会場となるため全体が細長く、見て回って往復すると3km以上と結構歩くことになります。土地勘のない方はまずJR旭川駅を目指し、そこから駅前通り歩く形にすれば迷うこともないでしょう。全体図は下記のとおりです。
【出典:旭川市公式サイト】
出店者情報・こども縁日
出店者・出品内容・メニュー
食べマルシェ2023特設ページにて「店舗の場所、メニューの詳細、トイレや授乳所の場所など」を検索できるシステムが導入されております。
出店場所マップ
公式ガイドマップ(PDF)にて会場全体図・出店者と出店場所・おおまかな出品内容が確認できます。会場が細長いだけにお目当ての物と場所はある程度把握してから行くほうが効率的でしょう。2023年版も更新されました。
こども縁日コーナー
常磐公園会場において開催していた子供向け会場「キッズマルシェ」は、買物公園の7条通~8条通の街区を使用して昨年同様に「こども縁日コーナー」として開催されます。内容は下記のとおりになります。
- クラフト広場
- おもちゃくじ
- 金魚すくい体験
- スポーツウエルネス吹矢
- パラスポーツであそぼう
- 折り紙建築
- オリジナル缶バッチ制作
駐車場
無料駐車場とシャトルバスは廃止
コロナ禍以前は無料駐車場と無料シャトルバスが用意されていましたが、3年ぶり開催となった2022年は両方とも休止に。2023年も同様のようで、無料駐車場とシャトルバスは廃止となったもようです。
おすすめ駐車場(旭川駅前)
無料駐車場が廃止となったため各自でコインパーキングなどを探す必要があります。会場は縦長に広いため、ここでは旭川駅前でおすすめの駐車場を駅から近い順に紹介します
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イオン旭川駅前|420台[Map]
駅と会場に隣接した大型立体駐車場ですが、最大料金がないため短時間での利用向きです。メンバーズカードで1時間無料・2000円以上の買物で2時間無料。
【全日】20分/100円 -
リパーク旭川宮下通7丁目|28台[Map]
【全日】60分毎300円
【7:00~19:00】最大料金700円
【入庫後12時間以内】最大料金1000円 -
タイムズ旭川1・6第2|65台[Map]
【全日】60分/200円
【08:00-18:00】最大料金600円
【18:00-08:00】最大料金800円 -
タイムズ旭川1・6|25台[Map]
【全日】60分/200円
【駐車後24時間】最大料金600円 -
リパーク旭川1条通5丁目第2|12台[Map]
【08:00-22:00】30分/100円
【22:00-08:00】60分/200円
【入庫後12時間以内】最大料金500円
上記の駐車場の料金はそれぞれ異なりますが、会場から徒歩5分圏内と大差ありません。
現地レポート
ここでは前回開催となる「北の恵み食べマルシェ2022」に参加した時の様子をお伝えしていきます。
旭川駅会場(駅マルシェ)
駅構内と駅前広場で開催される「駅マルシェ」です。駅構内は屋内という条件から、調理して提供する料理は見当たりません。
出店数は全部で30~40店舗ほど。全体的にスイーツ系のお店が多い印象です。
屋外会場の駅前広場へ。こちらは打って変わって煙がモクモクと食事メニューが豊富。各ブースは構内よりも大きく、こちらは50店舗ほどの出店数です。
一例をピックアップして紹介すると、例えば地元旭川グルメの新子焼き!
そして北見市の玉ねぎカレーやオホーツクの塩ラーメンなど道内他地域の出店も。
さらには鹿児島県南さつま市から和牛と黒豚も!?どうやら出店しているお店に明確なテーマは設けていないようです。
買物公園会場(食べマルシェ)
駅前広場から北へと伸びる平和通買物公園へ。ここからが食べマルシェの正式な会場で、店舗ブースが1km超に渡ってまっすぐ並んでいます。かなり細長い形状となるため移動効率はよくありません。会場の端から端まで普通に歩くだけでも片道20分以上を要します。
お店の並びと向かい合うように一部屋根付きで飲食スペースが用意されています。しかし来場者数と比べると不足気味な印象も。お昼のピークタイムはちょっと厳しそうです。
というわけで時刻は11時前、混雑を迎える前に食べていきましょう!まず見つけたのは…
雲丹めし・鴨肉炊き込みご飯
お米屋さんが出店のうに飯とカモ飯、どちらも600円です。んーこれは惹かれる、そしてどちらにするか悩む。
結果、ウニ飯よりも食べる機会の少ない鴨肉炊き込みご飯に心の天秤は傾きました。旭川産ゆめぴりかを使用していることで期待も高まります。
おや、鴨肉は2切れ上に…、正直想像とは少し異なるビジュアルでした。
そのお味は!?これも正直言うと…残念。鴨の意味が薄い。もっとこうご飯に鴨の脂と旨味が染み込んでっていうのを期待していたのですが、「鴨肉の」ではなく「鴨肉と」炊き込みご飯な感じです。
ご飯も食感が…、ゆめぴりか?売り切れて今急いで追加を炊いています、と言われたものだったのでもしかして炊くのを失敗したとか?何にせよ残念だったというのが正直な感想です。
羽幌町の甘エビ
羽幌町が天売島のウニ・タコ、そして甘エビを引き連れてやってきました。その3種が入った海鮮塩ラーメンが雨の日サービスで700円!?
いやでもここでラーメンを食べるとその後の胃が厳しくなる…、というわけでここは甘エビの素揚げで!5尾入200円、このぐらいの容量が食べ歩きにはありがたい。
もちろん頭から尻尾まで全部食べます。やはり羽幌の海老は甘い、安定の美味しさ!
北海道産焼きかき
詳細な産地は聞き忘れましたが、居酒屋さんが提供する焼きガキが驚愕の100円ですって。そんなに安いと逆に心配に…、でも100円ならハズレだったとしてもいいかな。
と軽い気持ちで頼んだ焼き牡蠣はハズレどころか大当たり。100円なのにプリップリで食べ応えある大きさ!今後も「北海道居酒屋 髭」さんが出店していたら要チェックです!
山恵の鹿肉
ずっと行ってみたかった旭川のお隣・鷹栖町にある鹿肉料理のレストラン「山恵」が出店している!これは渡りに船、もちろん頂きます!珍しいエゾ鹿のタンもある、けれどここは王道にロースでいきましょう。
出来上がった串を見てまず驚いたのが、大きい。鹿肉で400円だからこの半分くらいの大きさだと思っていました。
食べてまた驚き、これはものすごく美味しい鹿肉だ!肉は柔らかくジューシー、旨味がしっかりと肉から出てきます。鹿肉は好きで各地で見かけてはちょこちょこと食していますが、これは今まで食べた鹿肉で一番美味しい!
これはタンも食べてみたい!と思ったらそこには行列が…。時間の都合もあるし、ならば今度お店へ食べに行くことにして、次なるグルメへ。
高校生のガレット
深川市のクラーク高校が出店。深川市はお米の産地で有名ですが、実はそばの収穫量が全国2位という「そばどころ」でもあるのです。そんな深川の高校生がそば粉を使って作るガレットはいかがですか?
学生を応援する一助になるのならばもちろん!これが300円と学生さん価格。
さてお味ですが、実は自分にはガレットの美味しさを見つける才能がないのです。今まで10回以上食べていますが、どうにもピンと来ず、可もなく不可もなくと言うか、よくわからないのです。なのでこれが美味しいガレットなのかどうかも…。でも食べられて満足はしていますし、提供してくれた高校生にはありがとうを!
ラーメンエリア
全体的に明確なジャンル分けはされていない食べマルシェですが、ここだけはラーメン専門店の集まるエリアとテーマがハッキリしています。
有名どころの梅光軒も出店。全部で10店舗ほどの規模だったと思います。
こども縁日
買物公園の一番北側は「おもちゃくじ・クラフト広場・金魚すくい・スポーツ吹矢・ポッチャコーナー」を楽しめるこども縁日コーナーとなっています。全会場の中で小さい子供向けのブースがあるのはここだけだったと思います。
金魚すくい体験コーナーは1回100円と子供に優しい価格。もちろん大人も参加可能で、スポーツ吹き矢コーナーには「大人大歓迎」の看板まで。
会場の一番端
会場は買物公園から西側に曲がり、光の絵本通りへと続きます。しかしこちらはお店の密度も下がり、個性的なお店もあるものの人通りはチラホラ。やはり旭川駅前から離れるにつれて人の数も減る傾向にあるようです。
食べマルシェまとめ
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飲食店の出店が中心
いわゆる普通のお祭りで出店しているようなテキ屋のお店はほとんどありません。しっかりとご当地食のあるグルメに特化して楽しめます。他のグルメフェスと比較して全体的に安価な価格設定も好印象。 -
事前にマップで目星を
食べたいお店の位置は事前に確認しておくべきでしょう。細長い会場なので気づかずに通り過ぎると結構な時間ロスになる恐れも。 -
午前中が良し
混雑を迎える前の午前中が利用しやすい時間帯でしょう。夕方になると値引きするお店も出てくる反面、売切で定刻前に店じまいするところも多く見られました。
9月の北海道はグルメフェス三昧
9月の北海道は食で本気を出す!道内各地の主要都市を筆頭に、大小さまざまな食のイベントが大量に開催されるグルメフェスシーズンの到来です。北の恵み食べマルシェに下記の3つを合わせた「北海道四大グルメイベント」も全て9月に開催されます。
さっぽろオータムフェスト(札幌)
北海道内各地のグルメが札幌大通公園に集結!ほぼ9月まるまるの1ヶ月間近い期間で開催される超大型グルメフェスで集客力は北海道No.1!
とかちマルシェ(帯広)
帯広駅前にて3日間開催される十勝の食と音楽の融合イベント。出店は130店を超える規模まで成長し、巡りやすい会場構成のため家族連れにも良し!
はこだてグルメサーカス
函館をはじめとする道南地区を中心に本州や外国のグルメも集結!
9月の北海道ではこの他にも、新そばまつり、さんままつり、鮭まつり、など色々な食のお祭りが開催されます。気候的にも巡るのに良い季節なので、全道各地のグルメフェスを食べ尽くす旅行なんていかがですか?
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