中嘉屋食堂 麺飯甜｜本格四川の仙台マーボー焼きそば【宮城・仙台ご当地グルメ】

仙台市民ならばおなじみのメニューであり、今や認定店制度も導入して観光客へのPRも図っているご当地グルメ。『仙台市民的にはそっちを推したい』という言葉にグッと興味をそそられたのでお店をで食べてみよう。仙台マーボー焼きそばを！

マーボー焼きそばというメニュー自体は仙台のみならず他の地域でも見かけますよね。そのとおりであれば味の想像もだいたいつきますが、仙台ならではの特徴が何かあるのでしょうか？

グーグルマップにて仙台市中心部の「マーボー焼きそば」を検索すると、おー出てくる出てくる。もしかしてこのあたりの中華料理屋ならほとんどで提供している？他地域よりも圧倒的に高いマーボー焼きそば率です。その中からアクセスと評判が良さそうなお店で選んだのは…

中嘉屋食堂 麺飯甜 仙台駅構内店

仙台駅の西口側1階にある中華食堂の麺飯甜（ミンパンティン）です。仙台市内に5店舗を構えるカジュアル中華で、たんや善次郎と同じ経営母体のグループ店。

念のためここにマーボー焼きそばはあるのかを店頭のショーケースでチェック！着席してからマーボー焼きそばがメニューにない…なんて悲しすぎますからね。

麺やご飯や結構種類が豊富。エビチリごはんや回鍋肉ごはんってあまり見かけないかも。だいたいご飯とは別皿ですよね？もしかして仙台って色々ご飯の上にかけ合わせる文化があるとか？

ご飯にかけるなら麺にもかけるはず！ちゃんとありましたよ、麻婆焼きそば。 

時刻は19時10分。満席に近いくらいの人気っぷりですが、お一人様カウンターはすんなり。見た感じでは仕事帰りの人と観光客の人が多い印象です。

着席と同時に『麻婆焼きそばください』の最速注文。このためだけに来たのですから迷いなんて一切ありません。厚切り牛たんラーメンなんて気になりません。でも麻婆担々麺が少し気になってしまった私をお許しください。 

ぱっと見た感じでは特徴的な要素は見当たりません。ではこの写真からどんな味か想像してみてください。

えぇ、だいたいそれで合っています。でもその想像よりもちょっと上をいく美味しさかもしれません。まずこのお店の麻婆豆腐が単体で美味しい。花山椒と八角の香り、舌がぴりっと痺れる結構尖った刺激、その辛さが醤の旨味・甘みとマッチしていいバランス。カジュアル中華よりも上の本格さです。

そしてこれがパリパリ絶妙な焼き具合の麺と合わさるとすごく良い！豆腐の柔らかさ、麺自体の弾力、そしてパリパリ、この食感は非常に重要。

味の方向性としては大体食べる前にイメージしていた通り。でしたが、実際に食べてみるとこの組み合わせは妙にくせになる。麻婆豆腐も麺もそれぞれが美味しく仕上がっていると足し算した時にイメージを超えてきますね。

これを機に麻婆焼きそばが気に入り、後日ファミリーマートで見かけたものを食べてみると…、残念な結果に。麻婆の味もさることながら、やっぱり麺の食感が重要だと再確認です。

ところで仙台マーボー焼きそば要素って何かあったのだろうか？気づかなかっただけ？と思ってその定義を調べてみました。

仙台マーボー焼きそばの定義

1. 麻婆を使用し、具は豆腐に限定しない
2. 麺は焼くか、揚げたものとする
3. 宮城県中華飲食生活衛生同業組合の認定人が認定したものである

んーこれってつまり、仙台ならではの特徴はないってことですね？でも仙台でマーボー焼きそばが盛んなことは間違いない！揚げ麺を使用している店も気になりますよね。

牛タンとか海鮮とかずんだとか、そんな流れになりがちな仙台旅行の食事を少し変えてみるのも面白いですよ。